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京都市消防職員の皆さんへ
京都市は、危機的な財政状況に伴い、行財政改革の一環として組織・人員体制の適正化、人件費の削減計画を打ち出しました。市全体で今後5年間で550人の削減を計画し、なかでも消防局は150人削減と部局の中では一番多い削減数となっています。
そのような中、突然に5月23日の市会本会議の代表質問で消防局の二交替制による人員削減について市長の答弁がありました。
そもそも京都市は戦前からの木造建物密集地域が多いこと、市域が広く山林を多く有していること、国内の有数の文化財を保有していることまた、他の政令指定都市では見られない様々な火災予防施策を充実させるため人員を確保してきました。
また、京都市消防局の三交替制は、週休二日制での職員の休日数の確保と労務負担の軽減等を目的として導入された経緯があり、働き方改革が求められる今、時代に逆行していると言わざるを得ません。
阪神・淡路大震災、東日本大震災などを経て、今日まで消防力の強化が図られてきました。市民の命と安全を守る京都市消防局の人員が削減されるということは、非常災害等大規模災害時の活動人員が減ることになります。東南海・南海地震が近い将来発生するといわれる、このタイミングでの消防力の削減は考えられません。
消防職員は地方公務員法で交渉を行う職員団体の結成及び加入が禁止されているため、労働組合がありません。職員が集まり議論し、直接交渉できないため、上層部の決定がトップダウンで行われてしまいます。まさに一番弱いところを攻撃しているような気がしてなりません。何よりも行財政改革計画案には、市民のいのちと財産を守る視点が全くないことは到底看過できるものではありません。
多発する自然災害、高齢化に伴う救急出動の増加またコロナ禍での活動、市民からの期待は膨らむばかり、一方で危機的な財政から業務の効率化と消防職員の削減を行おうとしています。
京都市消防職員ネットワークの会は、1997年の結成以来、「消防職員が働きやすい職場をつくることが,市民の安心・安全を守ることができる。」をスローガンに、全国の消防職員の仲間とともに消防を良くする活動を行ってきました。行財政改革計画案は、先日行われたパブリックコメントを経て、決定される予定です。
私たちは、隔日勤務者の意見を取り入れられる検討会の設置を求めるととも、この実態を市民の皆さんにお知らせし、市民目線の消防体制づくりが必要と考えています。そのためには多くの消防職員のみなさんの賛同が必要です。会のホームページにアクセスいただき、ぜひ賛同の意思表示をしていただきたいと思います。
将来の京都消防を一緒に考えませんか。京都消防の未来の鍵は、みなさんの手の中にあります。
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京都市消防局は大きな転換期を迎えています。自治体消防発足以来、火災から多くの文化財を守り、京都の古い町並みを守り、市民の安心・安全を守る、先人たちの思いを今へと引き継いできました。
京都市の危機的な財政を理由に、人員削減、勤務体制の変更、業務内容の見直しなど、組織を根こそぎ変えようとしています。そこに働く職員の意思、京都市民の意思への配慮はまったくありません。
私たちは、現状を市民にお伝えするとともに、京都市職員労働組合の力をお借りして、この問題を解決できるよう取り組んでいます。
消防職員には団結権がありません。反対勢力がないことをいいことに、当局はやりたい放題です。今行動を行さなければ京都市消防局に未来はないと考えます。皆様の多くの応援がその力になります。数は力です。ぜひ皆様の賛同をこちらから送ってください。
賛同する方はここ↓をクリック!
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京都市消防職員ネットワークの会とは
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消防の任務は市民の生命・身体・財産を災害から守る重要なものです。阪神・淡路大震災、東日本大震災、またそれ以後も様々な災害に直面するたびに消防・防災をよくしたいという市民と消防職員の願いはかつてなく大きくなっています。
私たち消防職員は、今まで自らの手による自主的組織を持っていないなかで、与えられた仕事をただひたすらこなすことが、市民や自分のためになると思っていました。しかし、消防職員が自ら考え、行動しなければ、この願いに応えられないことに気づきました。
消防の任務を遂行し、市民や消防職員の願いに応えるには、消防職員がいきいきと働けて、一人ひとりが大切にされる民主的な職場環境をつくる:ことが、市民の願いに応えられ、さらに京都市の消防を発展させることにつながると確信します。
「京都市消防職員ネットワークの会」は全消防職員が手を携えて、市民の期待に応えられるような、安心していきいきと働ける職場づくりをめざします。
京都市の全消防職員の連携がはかれるよう、また全国の消防職員とも連携がはかれるようネットワークづくりに参加することを呼びかけるものです。
主な活動
1 団結権獲得に向けた活動
2 消防職場問題に関する学習会の開催
3 「ネットワークニュース」の発行
4 FFN消防職員ネットワークへの参加
5 消防職員委員会が民主的な制度となるよう提言
6 全国の消防に関する情報の収集・調査並びに会員への情報提供
7 権利の侵害等会員からの要望による必要な活動
8 京都市職員労働組合との連携
9 運営委員会の開催
京都市職員労働組合は
京都市消防職員ネットワークの会を応援しています。
市民の命を守る視点を欠いた消防職員150人削減計画 ー京都市行財政改革案ー
【声明】市民の命と暮らしを守ること最優先に~「行財政改革計画(案)」は抜本的に見直しを~